DN-01試乗!

2008年3月9日日曜日

DN-01 Fit

t f B! P L
 

ということで、ホンダドリーム小牧店に行ってDN-01を試乗してきた。ホントはVFRで行きたかったんだが、荘川あたりはまだ路面凍結がありそうなのでFitで。

一言で言えば、DN-01は

「おもしろいバイク」


であった。


試乗の手続きをするときに、住所、氏名、年齢などを用紙に記入していったが、t-jokeの住所をみて、DREAM店の人は驚いていた。
(店の人)「わざわざ富山からお越し下さったんですか? 時間かかるでしょう」
(t-joke)「まぁ、富山というか北陸にDREAM店がないので・・・(苦笑)」

おそらくt-jokeが富山県民で最も早くDN-01に乗った者であろう(笑)。

さて、ATの操作などを一通り説明してもらう。普通のスクーターなどと異なるのは、車のATと同じようにN(ニュートラル)とD(ドライブ)を切り替えられるところだ。でも車のATのようにDでクリープはしない。Dのポジションのままサイドスタンドを立てるとエンジンがストップする安全装置付きである。

またがる。
低いシートはモーターショーでまたがったので経験済みだが、両足べったり(t-jokeの身長は166cm)だ。引き起こすと思ったより軽い。270kg近くの車重を感じさせない。立ちゴケの不安は皆無。エンジン音というか排気音はやはりV型2気筒のそれだ。
ステアリングは肘が伸びすぎず曲がりすぎず、ちょうどよい。前傾姿勢にならないポジションだ。

走り出す。
離した足を置くところが分からず、ちょっとアタフタ。VFRと違って、ステップボードだから。やはりポジションは足を投げ出すようなアメリカンスタイルだ。また、VFRのように前輪に荷重がかからないためか、極低速ではちょっとフラフラしがちだった。

公道に出る。
とりあえずDモードで走り出す。信号を左折。やっぱり前輪が軽い。けっこうクルンと曲がってくれる。これが低重心の恩恵か! VFRとはかなり異なる。高速コーナーとかワインディングとかはどうなるか分からないが、街中では運転しやすい。
サイドミラーは、最初変な位置にあるな~と思っていたが、見やすい。メーター類と同じ視線の高さにあるし、前の方にあるので、視線の移動は少なくてすむ。ステアの下にあるので、肩なども映らない。

加速。
2気筒の鼓動感が心地よい。そして何より新感覚なのが油圧機械式無段変速機HFTだ。まさしく右手の動きにダイレクト! 実におもしろい。 「新感覚のライディング」というパンフレットの文字は伊達ではなかった。680ccという排気量なりで、爆発的な加速はもちろんないが、トルクで力強く加速していくような感覚。あっさり法定速度まで到達してしまう。また、DN-01は排気量の割には車重があるのだが、それが重量感というかどっしりとした落ち着きを醸し出しているのか。
メーターは見やすい。スピードは大きくデジタルで表示されるが、タコメーター(バーグラフ)は存在が薄い。もっとも回転数なんて見なくても変速してくれるし。そのうち見なくなるだろうと思われる(笑)。

各モードを試す。
Dモード、Sモードでは加速・減速、もちろん変速ショックなど皆無だ。マニュアルモードではやはりショックがある。最初は変速時にどうなるか全然分からなかったから、「ガクン」とちょっと驚いた。エンジンブレーキもほどほどの効き。

ブレーキ。
前後連動、ABSつきということだが、そんなに強いブレーキはかけてないので、わからない。「タイヤ新品だから気をつけてくださいね」とも言われたし。しかし、VFRの前後連動ブレーキもかなりのできばえなので、さらに完成度は上がっているのではないだろうか。ただ、フットブレーキは慣れが必要だと思った。もっともスクーターのように左手ブレーキだと、乗り換えの時にかなり違和感あるだろうが。
DREAM店の人の話では、2005年のコンセプトモデルでは左手でブレーキだったものを、スクーターとの違いを明確にするために、右足ブレーキにしたのだそうだ。また、そのように変更になったのはかなり直前だったらしい。

しかし、HFTがこれほどの完成度とは思わなかったな~。これからのATバイクの方向性を一つ示したと言えるんじゃないだろうか。
オートマチックというカテゴリでエポックメーキングな車となるか。それともEARA(エアラ)のように、数十年して「昔、こんなバイクがあったよなぁ」となるか。

風を感じられるバイク。
いちおうフルカウルモデルだが、見ての通りの小さいスクリーンなので、胸、肩あたりに風が当たる。よく言えば爽快だが、高速はけっこう大変かもしれない。VFRのようなハイスピードツアラーと比べるのが間違いかもしれないが。乗車姿勢が直立なので、なおさら身体にあたる感じが強いのかもしれない。
DREAM店の人が言っていたが、DN-01がヨーロッパで人気になれば、GIVIあたりがスクリーンとか、パニアケースのステーとか出してくるかもねということだった。

クルーザーとして絶妙な味付け。
とりあえずHondaはバイクに乗ること自体を「スポーツ」としているので、DN-01は「ATスポーツクルーザー」ということになっている。やはり、DN-01はツアラーではなくクルーザーであった。クルーザーということであるが、いたずらに大排気量エンジンを用いず、680ccのV型2気筒エンジンを選んだのは絶妙だと思われた。肩肘張らず、のんびりバイクを愉しむ。直立姿勢だから周囲も見渡しやすい。安全に気を配れ、風景も愉しめるであろう。

クルーズ(Cruise)は「巡航」と訳され、「ゆっくりと」や「あてもなく」というニュアンスが含まれる。・・wikipediaより

t-joke的には、DN-01には「漫遊バイク」という言葉がぴったりくるな。

巷では賛否いろいろあるようだが、乗ればわかる。乗って自分で判断してもらいたい。

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たけぼう

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こんにちは、たけぼうです。富山県でFIT e:HEV HOME(GR3)やCB650R E-Clutch(8BL-RH17)に乗っています。

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