バイクをゴルフや釣りと同じに考えているとケガするヨ

キリンの第2部　The Horizontal Graysの中でも好きな話の一つが、吉村さんの出てくる話。家庭もあり、車に乗ってるおじさんが、バイクの世界に帰ってくる話です。

SCENE.26（キリン9巻）より-----

「バイクをゴルフや釣りと同じに考えているとケガするヨ」

「これからの季節はバイクでカッ飛ばすとスカッとして気持ちいいでしょう」
「ははっちがうんだなーっコレが　エンジンの熱気とアスファルトの照り返しで死にそうに暑いんだぜ」
「はあ　なるほど・・・・・」
「冬は冬で死にそうに寒いしよ　それでもよ　どうしてバイク乗るのかわかるウ？」
「さあ・・・・・」
「季節ってえのはよ　ハイッここから夏ーッ　ここから秋ーッてなわけじゃなくてよ　チョットずつ変わっていくわけじゃん　毎日のそのチョットってえやつがよォ　わかるわけェ！　直に体で感じるんだな」「ほーーっ」
「それに　バイクで走っていないと感じない景色ってやつもあるんだぜ」

「バイクの種類なんか関係ないサ　その年までバイクに乗りたいって思い続ける方がよっぽどシンドイぜ」

「その男にしてみればリターン・マッチってとこだろうな　キリンみたいに　なんとか自分にオトシマエをつけたかったんだろうよ」

「若い頃のバイクはハシカみたいな流行病（はやりやまい）だっていうけどよ　年いってからのバイク病は重いっていうじゃないの！」

「いやあ！買っちゃいましたよ！　いきなり大きいのは無理だと思いましてネ」
「それにしてもようこそ“こちら側”へ・・・・・」


はにかみながら風が駆け抜け遠ざかる

年々歳々花相似たり
歳々年々人―――
・・・・・

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