良いものは何度観ても良いです。
いろいろな人に見てもらいたいミュージカルです。特に若い世代に観ていただきたいですね。となみ演劇鑑賞会はどちらかというと高め(戦中、戦後すぐ)の世代が多いので、ちょっと残念です。
漫画『はだしのゲン』と異なり、ミュージカル『はだしのゲン』のラストは現代の広島。灯籠流しの場面で、水野潤一さんの詩が、朗読されます。t-jokeはこの詩を知りませんでした。とても身に染む詩です。中学生の頃、修学旅行で広島に行きましたが、あんまり考えてなかったように思います。t-jokeが小・中学生の頃は、まだ傷痍軍人さんが街中で見られました。戦時を生き抜いたおじいちゃん、おばあちゃんも周りにたくさんいました。もっとたくさん話を聞いておけば良かったと思います。
「交響詩集ヒロシマ」より
「しづかに歩いてつかあさい」
今は、新しげな建物のえっと見える
この川辺りの町全部が
昔は
大けい一つの墓場でしたけん
今は車のえっと走っとる
この道の下で
ウジ虫の湧いて死んで行った
母を焼いた思い出につき刺されて
息子がひていじゅう
つくなんで おりますけん
ほいじゃけん
今 広島を歩く人々よ
どうぞ いついき静かあに
こころして歩いて つかあさい
それにまだ病院にゃあ
えっと火傷を負うた人も
寝とってじゃし
今も急にどっかで
指のいがんだ ふうのわりい人や
黒髪で いなげな頬のひきつりを
かくしとった人が
死んで行きよるかもしれんのじゃけん
ほいじゃけん
広島に来んさる人々よ
この町を歩くときにゃあ
どうぞ いついき静かあに
こころして
歩いて行ってつかあさいや……
のう……
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