一度FJR1300ASのインプレというか、感じたことなどを書いておきます。
比較はNC750XやVFR1200Fです。
○なところ
☆アップライトなポジションでありながら高速巡航でもラクラクな防風性能。
VFR1200Fは前傾姿勢、NC750Xはアップライトな姿勢。VFR1200Fは高速巡航でも十分な防風性能でしたが、NC750Xは80km/h程度ならそれほど気にならないけれど、長い時間の高速巡航はややきつい。
FJR1300はNC750Xほどではありませんが、アップライトな姿勢のため、VFR1200Fよりは楽です。また、カウリングや電動スクリーンによって、ある程度風を感じながらも走れるし、高速道路でも風当たりで疲労してしまわないよう、十分な防風性能を持っています。スクリーンの内側・メーター上からも空気が流れ、負圧で不快にならないようになっているみたい。
☆エンジン
ハイパワーなエンジンです。トルクも十分です。レッドゾーン近くまで回したり、Sモードでスロットル全開!とかするような日が来るでしょうか? VFR1200Fもフルスペック(日本仕様の110馬力程度ではなく170馬力程度)のパワーだったら、ずいぶん印象が変わっていたのでしょうか。
YCC-Tが良いのでしょうかね、扱いやすいですね。あまりストレスに感じません。排気音は大きめかな。
☆安定感
低速でも高速でもズシッと安定しています。余裕のパワーと合わせて「信頼して任せられる」という感じです。
☆ハンドリング
流石にスーパースポーツのようなヒラヒラした動きは難しいですが、一般的な道路を一般的なスピードで走るなら、なにも気にしなくていいです。日経ビジネスで連載されている「フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える」で、マツダの虫谷氏の回で出てくる記事を思い出しました。車とバイクの違いはありますが。
以下引用
虫谷:クルマの意のままに操る喜びとはなにか。運転を、感動を与えるまでの領域に引き上げるにはどうしたらいいか。僕たちは無意識の操作で、まるで運転が上手くなったかのように思わせるような感覚を目指しています。クルマの操作には段階があります。走っていると、様々な情報が飛び込んでくる。引用終わり
中でも大きいのが“視覚情報”です。それでこれくらいのカーブはこれくらいの舵角で、と“予測”する。予測したら今度は、よし、この角度にハンドルを切ろうという“意思決定”です。そして実際の“操作”に移る。クルマはその操作を受けて“反応“する。舵角は適切か。足りなければ切り増す。過ぎていれば戻す。これが“修正”。
F:情報→予測→意思決定→操作→反応→修正。
FJRでは、この「修正」があまりいらないような気がします。「反応」はクイックな感じではありませんが、ツーリングペース、一般的スピードでは、過敏なほどより、鷹揚な感じのほうが疲れませんし、「修正」がいらないほうがもちろん気疲れしない。遥か遠くへ疲労を少なく移動するための車両として、大変よいのではないでしょうか。ワインディングなんかで競争したらVFR1200Fの方が速いのでしょうが、ロングツーリングでの疲労はFJR1300ASが少ないでしょうね。
☆燃費・航続距離
燃費では流石にNC750Xに敵いませんが、VFR1200Fよりは若干燃費が良さそう。しかもVFRはハイオク指定だったが、FJRはレギュラー指定。一回の給油で400km走れるのは嬉しい。
☆ライトが明るい
LEDライトが明るく、2灯だけあって横方向にも結構広く配光される。
☆クルーズコントロール
クルーズコントロールはあると便利ですね。上限が何キロかまだ試していませんが。ロングツーリングでの疲労軽減には役に立ちますね。
×なところ、、、といっても、わかってて購入したから、走ってみて×ということでもないので△といったところかな。
★足つき
シートの座り心地は良いのだけど、横幅が広い分、シート高の割に足つき性が悪い。
★重さ
取り回しは重い部類だろう。が、なんともならないほどではない。駐車するときに傾斜などを気にする必要があるが、VFR1200Fでもそうだった。センタースタンドはかけやすい方ではないだろうか。NC750Xよりかけやすい。でも、センタースタンドを外すときに倒しやしないかとドキドキする。
★熱さ
1300ccのエンジンですから、停車中はどうしても熱くなりますね。というか、ここのところ外気温が高いから、余計そう感じるのかな?
★小物入れ
キーONでないと開かないというのがどうも。。。まだ何も入れたことがない。
★YCC-S(ヤマハ電子制御シフト)
クラッチレスのシステム。たけぼうがクラッチ操作をするよりは格段上手です。しかし、変速の速さ、滑らかさの制御などはホンダのDCTの方が上。そういや、UターンとかFJRではまだしたことがないので、そこのあたりはまだわかりません。
総じて満足度は高く、さすが「ヤマハが誇るスポーツツアラーのフラッグシップモデル」と言うだけのことはあります。
涼しくなったら一日1000km走をしたいなあ。
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